天候気候と事業の盛衰」
講師:般社団法人倫理研究所 参与:新原隆一
天候・・・晴れ・雨・風・雪・雹
気候・・・春・夏・秋・冬
順応・・・そのままを受け入れる
畏親・・・喜んで合わす
1)丸山敏雄の自然観
「天候に晴雨風雪があり、気候に寒暑乾湿がある。晴れがよくて雨が悪いのでも、暑が正しく寒が不正なのでもない温暖が
よいといっても、烈寒酷暑がまちがっているのではない。正負陰陽の対立であり、変化にすぎない。天候気候こそ、千変万化の
宇宙の動きを、最も早く如実に知らせるものであろう。」
2)天候気候の倫理のポイント
「このように思い通りにならぬ、その上今日も明日も一分一秒もはなれることの出来ぬ天候気候に対する心がまえと、その行い
これが天候気候の倫理である。
3)天候と肉体との関係
天候気候は、正しく天来のもの、天より与えられたもの、人間の力でこれをどうすることも出来ぬもの。この「どうすることも出来ぬもの」
に対して、いやに思い、恐れきらう。これほど、馬鹿げたことは無い。このような、思っても及ばぬことに気を遣い、心をくだき、心配し恐れることが、
どれだけ多くの病気の原因になり、動機になり、また起こった病気を悪くする役目をさせていることであろう。」
4)天候と事業との関係
「気候や天候によって仕事の能率が上下することは、だれもあたりまえのように思ってこれまで何の不審もいだいていないようだが、これは
天候気候の良し悪しにその原因があるのではなくて、そうした天候に引きずられて、人の心がだれたり引き締まったりするからである。」
「農業だけではない。水産業・製造工業・機械工業・運輸交通すべてのことが、一つとして天候気候と関係せぬものはない。」
5)人の和と天の順
「ここに今一つ残った重大なことがある。それは、人天に順えば、天また人に和す、ということである。世には、一方ばかりに動くということは無い
人が穏やかな心で天候に順応するとき、天候もまた人にやさしくやわらいでくるのである。人の心によって、天候気候のほうが変わって行くという
趣がある。」
とお話をされ、最後に世の中は全て振り子の原理、天候気候を喜んで受け入れ味方に付け事業の発展に実験証明して下さい、と締めくくられました。
◆会長挨拶:藤井節雄会長
物事の結果が良ければ、一般的に偶然とかラッキーと思いますが、私は過去からの積み重ねであって偶然とかラッキーは無いと思います。
ですから此の下関市中央倫理法人会を役員中心に全員で団結して日々の実践の積み重ねで普及拡大に努めて参りましょう。
◆会員スピーチ:兼澤真司 副専任幹事
今年の実践項目として、息子に絵本を読んで聞かせることを、現在実践しています。息子の名前は賢人といいますが、キリストの教えに愚者は語り賢者は聞くと有ります。
妻が息子に絵本を読み聞かせることで、息子は将来、人の話を聞く人に育っていくと思っています。これからも実践を続けていきます。
(レポート担当:平井 実)